ネタばれあり。
どれぐらいのVaultがあるのか気になったのでまとめてみる。

The Vault(wiki)を和訳したものを基準に記事にしています。
ボードゲームのVaultは実際のクエストカードから分かることを載せています。

出展について
FO[数字]:Falloutシリーズ本編
FONV:Fallout New Vegas(3の次に発売、派閥システム追加)
FO76:Fallout76(4の次に発売、MOタイプ)
Fallout Shelter:スマホ版Vault経営ゲーム
FO:TBG:Fallout:The Board Game(FFG社の公式ボードゲーム)
※ボードゲームの設定が正史扱いなのかは不明ですが、ゲームとかぶらないように登場してるようです
番外編:その他のシリーズ
公式設定、その他:公式サイトや設定資料など

■Vault-Tec社
アメリカ合衆国と契約し、セーフハウス計画と呼ばれるVaultシステムの立案と製作に携わった会社。
本社はワシントンDCにある。

核攻撃に耐えられるセーフハウスという触れ込みで作られているが、その実態は孤立したストレスの中、その集団(個人)はどのような行動をとるかという実験用であった。
そのため合衆国の要求数40万にはほど遠い、122までしか製作されておらず、ほとんどの合衆国民は核攻撃にさらされることになった。

この計画はエンクレイブによるもので、Vault-Tecは利用されているだけであるようだ。

■更新履歴(古い物は記事の最後に記載)
2020/12/20 vault51 94 更新 65 120 追加
2021/07/18 vault96 更新
2022/12/02 全体的にブラッシュアップ

■最初に
建設されたvaultは122公表された(ナンバリングの物で122だと思われます)。
そのうち国民のために、まともに運営されたのは17箇所。

基本的に西海岸側から番号順になっている。またカナダにもいくつかあると噂されている。
地域ごとに統一されたデザインであることが多いようだ。


■Vault 3(FONV)
10年経つと入り口が勝手に空いてしまう仕組みになっているVault。
居住者は外に住んでいたレイダー集団フィーンドにより虐殺された。


■Vault 6(番外編)
試験内容は不明


■Vault 7(FO:TBG)
The Board Gameの拡張版で登場。

湖底に沈んでいるVault。
近付くと扉が開き内部へと流される。中に流された途端、扉は閉じてしまうため脱出する方法を探す必要がある。
ほとんど水没していて、移動するには泳ぐしかない。酸欠しないように、しっかりと空気が循環している部屋もある。

Vault本来の使用目的で使われず、監督官もいないが、ガーディアンと呼ばれるロボットが運営している。
内容は入ってきた人間を住民と称して脱出ゲームをさせているようだ。
内部コンピュータによる地図の表示はルール違反。脱出用の部屋にたどり着くと賞品もある。

初期状態で内部構造は154,400通り(部屋数かも?)。最高得点は42。(計算方法は不明)


■Vault 8(FO2)
10年経つと入り口が勝手に空いてしまう仕組みになっているVault。
Vault 3と違うのはG.E.C.K(小型のテラフォーミング装置みたいな物)を備えている。
Vault Cityとして復興し、付近の放射能汚染などは全て浄化済。


■Vault 11(FONV)
人間性を試験するVault。
1年ごとに誰かが犠牲にならなければ全てのシステムが止まってしまう。
監督官に選ばれた者が犠牲になり、居住者からは生贄システムと呼ばれていたようだ。
最初は生贄を選挙で決めていたようだが、Vault内で抗争が発生、激化。ランダムで決定するように変更された。

実際は生贄を断ることにより、システムが止まるようなことはないと言われ、出入り口と同時に解放される。
「誰も犠牲にはならない」この決断を下したときに残っていた居住者はたった5人であった。


■Vault 12(FO1)
放射能の影響を試験するVault。
最初から入り口が閉まらない。全ての人間が死亡かグール化した。


■Vault 13(FO1)
長期間の隔離を試験するVaultで、200年間入り口が開かない。
水浄化システムが壊れるが、Valutの住人(FO1の主人公)により修復される。


■Vault 15(FO1、FO2)
様々な人種、価値観、立場の人間をまとめて50年間隔離するとどうなるか試験されたVault。
最終的に4つの派閥が出来た。そのうちの1つが後のN.C.Rとなる。


■Vault 17(FONV)
試験内容は不明。


■Vault 19(FONV)
居住者は「赤」と「青」の2つのグループに分けられ、別々の生活をしていた。
監督官も赤と青、それぞれのグループにいる珍しいVault。
自分のグループとの絆を深め、他方のグループを嫌悪するという闘争心についての研究だと思われる。


■Vault 21(FONV)
ギャンブルについての試験で、ギャンブラーだけを入れたVault。
全ての決定権はギャンブルで決定することを義務付けられた。
結果、入り口解放後もニューベガスというカジノ街が完成した。


■Vault 22(FONV)
農業実験を行うVault。
人口の光で植物を育て、種を作ることが出来るかという実験を行っていた。
実験自体は成功したものの、害虫駆除のための胞子の遺伝子操作に失敗し住民は全滅した。


■Vault 24(FONV)
試験内容は不明。場所も不明。


■Vault 27(公式設定)
通常よりも過密に人を入れた状態での精神状態の試験。
1000人のキャパシティのValutに2000人の居住者を入れた。
結果は不明。


■Vault 29(公式設定と番外編)
15歳以下の子供のみを入れたVault。
Fallout1〜3で登場のハロルドはこのVault出身。


■Vault 34(公式設定とFONV)
ロックの出来ない過剰な量の武器庫のあるVault。
住民の武器の抑制を決定する上で大半が死滅したが、生き残った連中はネリス空軍基地に基地を構える。
FONVの勢力、ブーマーのこと。


■Vault 36(公式設定)
お粥状の食料のみのVault。
食料関係の実験をしたかったようだが、意図や結果は不明。
類推では不満はあっただろうが特に失敗は無かった、栄養不足で徐々に全滅、内乱が発生した、人食いが起こったの4パターン。


■Vault 39(番外編)
試験目的不明。


■Vault 42(公式設定)
40W以上の白熱電球が無いVault。
一畳を照らすのに必要なW数は白熱灯だと30-40W。
暗闇へのストレスを試験するVaultだと思われる。


■Vault 43(公式設定)
20人の男と10人の女と1匹の豹がまとめて入れられたVault。
結果は不明。
類推では集団で豹を倒し生活出来たか豹により全滅し豹も餓死。


■Vault 44(FO:TBG)
The Board Gameの拡張版で登場。

入口が「下りる」という表記から砂漠に半ば埋りかけていると思われるVault。
上層と下層で分かれており、上層の人間は監督官も含めて下層に何があるか知らない。
下層では科学者が電流を扱う実験か何かを行っている。上層のモニタリングもしていたようだ。

下層では食品に何かが含まれていることに気付きVault-Tec社に問い合わせている。「含まれた」食品は食べないようにしている。
上層では下層の実験か何かのせいで冷蔵庫が使えなくなり、食糧が無くなる。(「含まれている」ため下層の人間が故意に止めた可能性もあり)

結局、「含まれていない」食料が無くなったため住民は全員餓死している。
「含まれた」食糧自体は下層で現在もロボットにより生産されている。

【推測】
何が含まれていたのか直接書かれてはいないが、下層に捕らわれていたクリーチャータイプの敵と戦うイベントがある(ミュータントではない)。生物系のモンスターと戦うことが多いということからクリーチャー化するような薬品だったのではないだろうか。


■Vault 51(FO76)
監督官がいないvault。
補助のためにZAXというスパコンが設置されている。
選挙によってリーダーを決めるという仕組みを取られていたが失敗した模様。

内部の情報を見ると、いないはずの監督官を担当している人がいるようだ。

※Fallout76での経緯
監督官を目指して生き残るという、バトルロイヤルモードに使用されていた。
現在はバトルロイヤルモードがなくなり、本編であるアドベンチャーモードで入ることができるようになった。


■Vault 53(公式設定)
2,3ヶ月ごとに大部分の機械が壊れていく設計のVault。


■Vault 55(公式設定)
娯楽用映画の無いVault。
その他の娯楽についても無かったか、かなり少なかったのではないだろうか。


■Vault 56(公式設定)
つまらない1人の芸人の娯楽用映画しか無いVault。
Vault 55との比較用だと思われる。


■Vault 63(Fallout76)
ゲーム内で発見可能、現在は入る方法が無い。

バグで中に入ることがあるようで中のレイアウトは実装済の模様。
無料アップデートでVaultの追加を示唆しているので、ここかも?

■Vault 65 (FO76)
詳細は不明。扉だけが残っているが没データとなっているため、別シリーズなどで新規登場するかも。

■Vault 68(公式設定)
居住者が男999人、女1人のVault。


■Vault 69(公式設定)
居住者が男1人、女999人のVault。


■Vault 70(公式設定)
服の支給機械が半年で止まるようになっているVault。
居住者のほとんどがとある教徒。
入り口解放後はニューカナンシティを興す。

(宗教関係は詳しくないので教会名は伏せて起きます。知りたい場合は上記wikiからVault70の部分を見れば分かります)


■Vault 74(FO3)
監督官のオフィス、アトリウム(広間、庭園)、クリニックと隔離できる残り1/4からなる小さなVault。


■Vault 75(FO4)
居住者が18歳未満のみのVault。
詳細は不明。


■Vault 76(FO3、FO76)
(FO3)
20年経つと入り口が勝手に開てしまう仕組みになっているVault。
Valut 8との比較対象用のValut。

尚、ゲーム中では位置ぐらいしか分からず行くことは出来ない。

(FO76)
Fallout76の主人公(たち)が入っていたVault。

優秀な人材を集めたVault。
25年後に自動で入口が開いてしまい、徐々に設備が止まっていき、最終的には空調設備も止まってしまうため中に残ることは死を意味することになる。
アメリカを再建する目的を持っているようだ。

入口が開く日を『再生の日』としている。
住民もそのことを知っていて、前日にパーティを開いた。
外部の危険を考え、武器の持ち出しを訴えた住民もいたが棄却された。

監督官は戦前Vaultが実験用であることを知ってしまい、その後にVault101の監督官に任命されている。
しかし、それでは故郷を離れることになるため、それを拒否、Vault76に就任した。
Fallout76のメインストーリーでは一足早く旅立った彼女があちこちに残したテープを追っていくことになる。


■Vault 77(FO3)
1人の男と大量の人形が入れられたValut。
Fallout3公式サイトのコミックで彼の生涯が書かれており、ゲーム内でも彼のVaultスーツを入手可能。


■Vault 79 (FO76)
Vault-TECによって秘密裏に作られたVault。
他のVaultとは違うアパラチアの製作会社が、放射能汚染されていると偽って農民から多額の保証金を支払って土地を購入した模様。

※アップデートにより追加
アップデート「Wastelanders」で登場。

核戦争後、金という資源によって建て直すことを目的として作られたVault。
金塊が大量に保存されている。


■Vault 81(FO4)
人にかかる病気の臨床試験用のValut。
監督官の持つ良心から試験用機器が無効にされ、現在(FO4時代)でも人が生存している。
交易のために2277年(FO4開始の10年前)に出入り口を開いたようだが、外の人間は外国人であるという認識が根強い。


■Vault 84 (FO:TBG)
Fallout: The Board Game に登場。
毎年、「裏切者」と思われる人間を「投票」し、一番「投票」された人間はVaultから追放されるVault。
ボードゲームでは監督官がキャラクターをVaultに招き入れることで、キャラクターを追放することで1年分の「投票」をしのごうと考えたようだ。
尚、キャラクターの行動次第で監督官が追放される結果にもなる。

昔はVault109との交流があり、消耗品などの取引もあったが、少なくとも20〜30年前ぐらいには音信不通になっている。


■Vault 87(FO3)
FEV研究施設。
FEV(Forced Evolutionary Virus):スーパーミュータント化するウイルスのこと。


■Vault 88 (FO4:DLC)
未完成のVaultで入口といくつかの部屋しか完成していない。
スタッフや居住予定の見学者が入っていたが落盤とスーパーリアクターの破損による放射線漏れで全て死亡かグール化している。

ゲーム内では自由に建築出来るようになるVault。
居住者に対してVaultらしい人体実験をすることも可能。


■Vault 92(FO3)
有名な音楽家や才能のある人が集められたVault。
音波による戦闘指向へ洗脳する実験を行われた。

猟奇的殺人事件が起こり、監督官側からは原因不明とされ戒厳令がしかれるが実験が住民にばれ、監督官と住民の内乱発生。
その後どうなったかは不明だが、この時点で半数が死亡している。


■Vault 94 (FO76)
非暴力と平和を信仰原理としたVault。
閉鎖1年後に入口を開放したが、2102年までに再閉鎖している。

植物の実験をしていた模様。(住民のうちの1人?)。

非暴力主義であったため、外部へ救いの手を差し伸べたところ、虐殺にあい全滅してしまった。

※レイド実装後の情報
非暴力、信仰、共同生活、自然との調和がモットー。農業関係の研究施設。
特別な理由がない限り住人の個室はない。また、監督官は不在。

研究の真の目的は「一定の思想を持つ集団が、社会状況の変化に対応することができるか」という研究。
表向き不在とされている監督官も、エンジニアであったタイロンが特別監督官であった。

自衛手段を持とうとする考えは黙殺され、G.E.C.K.すらも解放してしまった。

あまりに平和主義過ぎるため、当時Vaultを調査した部隊が不信に思い、加速した疑念により虐殺されてしまったようだ。
またG.E.C.K.が洗脳装置でないかと思い破壊しようとした。
その結果、暴走したG.E.C.K.により周囲は放射線に汚染され、Vault内部は魔境のような状態になっている。

※パッチ、wastelander以降
レイド用のVaultとして実装されたが、評判が悪く閉鎖。
再度、パッチ22のアップデートにより中に入れるようになった。イベントなどはない模様。


■Vault 95(FO4)
1人の管理者を除いて麻薬中毒者のみを集めたvault。
治療プログラムという名目の中毒維持を行う。
5年後に麻薬の場所が分かるようになっており(居住者によって発見されたのかも?)、それを奪い合い数日で全滅。


■Vault96 (FO76)
ゲーム内に登場。
レイドシステム用に用意されていたのだが、先行して開始されたVault94レイドの不評により、レイド自体が廃止。その後、しばらく放置されていた。

Fallout76のB.O.S編の実装で侵入可能になった。
戦前の生物や植物を冷凍保存しているVaultの模様。


■Vault 100(FO3)
詳細などは不明。
FO3のシステムデータに100の番号が入ったVaultスーツがあるらしい。


■Vault 101(FO3)
閉ざされたコミュニティで絶大の権力を持つ一人の人間を置いたときの試験。
試験では永遠に閉ざされるはずだった。

Vault101のアイツ(Fallout3の主人公)が旅立つVault。


■Vault 106(FO3)
封鎖10日後に精神用ガスが投入されたVault。
現在は誰もいないが幻覚ガスの撒布は自動的に続いている。
プレイヤーにはホラースポットとも呼ばれている。


■Vault 108(FO3)
クローン技術の研究用Vault。
ゲイリーのクローンのみしか生き残っていない。
クローン技術の失敗か、長年によるオリジナルゲイリーの精神劣化かクローン自体もまともな精神ではないようだ。


■Vault 109(FO:TBG)
Fallout: The Board Game に登場。

Vault84と交流があったが、現在では何らかの原因で滅びている。
崩落したエリアや汚染が酷いエリアなどもあり、現在はスーパーミュータントの巣窟となっている。

ボードゲームでは、スーパーミュータントが上等な服を着ていたりする場合があり、奇妙な雰囲気もあるが情報が断片的。
監督官のオフィスのコンピュータには予備電源が接続されていたため情報を手に入れることは可能。しかし、ゲーム内にこれを活用できる場所が一切無く、内容も公開されていない。

(文章的に)Vault111のように出入口にエレベータ(昇降機)がありそう。


■Vault 111 (FO4)
人体の冷凍保存技術の研究用Vault。
210年閉鎖されており、大災害により唯一の生存者(Fallou4の主人公)のみが脱出。

Valutにしては珍しい構造で出入口がエレベータ(昇降機)になっている。
(ゲームでは初登場の仕組みだった)


■Vault 112(FO3)
スタニスラウスブラウン博士の個人的な研究用Vault。
シミュレーターの研究を行っており、シミュレーションの世界で暮らしている。


■Vault 114(FO4)
富豪や権力者が、地位や財産を失った時にどのようなストレスを受けるかという試験を行うVault。
部屋などは狭く、共用になっている。


■Vault 118(FO4:DLC)
1人の監督官の下にお金持ちの上流階級(ハリウッド俳優、ビジネス界の巨匠、科学者、芸術家など)と真逆の下層民を一緒に入れる予定だったVault。
最終的には実験に使われなかった。


■Vault 120 (FO4 , FO76)
Fallout4に登場予定だったが没になりデータも削除されているが、Fallou76には何故か没データが残っている。
76が4のデータを流用して作られているため、4のデータをコピーした後に削除し忘れたのではないかと言わている。


■Vault 0(その他)
各Vaultの監視とコントロール用コンピュータの設置されたVault。


■Vault Prototype(番外編)
Brotherhood of steelの本拠地に使われているテキサスに存在するVault。
(Prototype:試作型)


■VTU Simlation Vault(Fallout76)


■その他のVault
他にもナンバリングされていない、個人的に作られたVaultも存在する。


■Valut0 - 999 (Fallout Shelter)
スマホ版Valut経営ゲームでゲーム内の正史とは別になると思います。


ボードゲームも発売中。fallout3と4のシナリオが入っていて結構楽しめました。





■更新履歴
2010/11/15 本記事の初期公開日です
2015/11/14 vault111 vault0-999 追加
2015/12/17 vault75 81 95 114 追加 111追記 (Fallout4 日本語版発売)
2017/10/15 vault88 追加。文の細かい修正など
2018/05/24 vault84 109 追加。詳細調査中
2018/06/01 vault76 84 109 追記
2018/06/03 vault109 追記
2018/08/04 vault44 118 追加
2018/11/19 vault63 追加
2018/11/30 vault7、vault94 追加
2018/12/06 vault96 追加
2019/03/16 vault7 更新
2019/03/17 vault44 更新
2020/03/12 vault51 79 追加
2020/12/20 vault51 94 更新 65 120 追加
2021/07/18 vault96 更新
2022/12/02 全体的にブラッシュアップ